宮城県緊急災害時被災動物救護本部
平成23年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするM9.0の巨大地震が私たちを襲いました。沿岸部ではさらに、巨大津波が襲い、大きな大きな犠牲を伴う、未曾有の大災害となりました。繰り返す余震とライフラインの遮断のなか、私たちにできる、動物救護の活動をはじめました。全国から、そして、世界からも寄せられる、温かい支援の輪に支えられながら、懸命の活動を続けました。その活動の概略を記録誌から抜粋して、ここにご報告させていただきます。私たちの動物救護活動にお寄せいただいた多くのご協力とご支援に、改めて心から感謝申し上げます。また、今後も起こりうる災害時に対する、一助となれば幸いです。
平成23年3月11日東日本大震災が発生した。宮城県の死者数10,384名、行方不明者数1,337名、住宅・建物被害237,037戸(平成24年10月31日現在)で、復興に向けた懸命の努力が続いている。
宮城県内で飼育されていた乳牛212頭、肉用牛364頭、豚2,887頭、馬88頭、ブロイラー707,297羽、採卵鶏785,230羽、みつばち405群およびイヌ約10,000頭、ネコもほぼ同数犠牲になったと推定されている。
宮城県獣医師会は、平成19年3月に宮城県と取り交わした「災害時における愛護動物の救護活動に関する協定」に基づき、緊急災害時動物救護本部を設置し、9箇所の現地救護センター(仙南・岩沼・黒川・塩釜・大崎・栗原・登米・石巻および気仙沼地区)において救護活動を実施した。